エルキドゥまとめ
〜金枠ランサー内でのNP獲得量を比較して

※ルール
①クイックのヒット数≧アーツのヒット数
AQQEx
②アーツのヒット数>クイックのヒット数
QQAEx
③スカサハ、水着清姫
ABBEx

※NP獲得量は約最大値

※バフはパッシブスキルのみ
(騎乗、陣地作成、狂化)

※クリティカル補正あり

※overkill補正なし


【ランサー内NP獲得量ランキング】
一位 サマモ 84NP ①型
二位 ランサーアルトリア 74NP ①型
三位 ブリュンヒルデ 73NP ①型
四位 ランサーヴラド 72NP ①型
五位 水着清姫 61NP ③型
六位 エルキドゥ 54NP ②型
同位 エリザ 54NP ①型
七位 カルナ 52NP ①型
同位 JDASL 52NP ①型
八位 スカサハ 47NP ③型
九位 ランサーアルトリアオルタ 45NP ②型
十位 神槍 李書文 38NP ①型
十一位 ランサーメドゥーサ 35NP ②型
十二位 フィン 27NP ①型

上記のランキングをつくって気づいた事があります。それは、宝具封印付与やスタン付与と言ったエネミーの行動を制限する(特にチャージ攻撃の妨害として有効な)デバフの追加効果がある攻撃宝具持ちは軒並みNP効率が劣悪に設定されている事です。ターゲットを選ばない確定スタンのスカサハ、敵全体に確率で宝具封印をばら撒くランサーアルトリアオルタ、敵単体を確率でスタンさせるランサーメドゥーサ…神性属性エネミーを500%の確率でスタンさせるエルキドゥ。逆に、上位五騎までは特攻宝具含む単純な高火力宝具持ちが歴然と顔を並べていますね。ここから読み取れる事は、運営がチャージ攻撃を防ぎながらダメージソースも兼任できる宝具持ちに対して特に慎重な調整を行っている(少なくとも金枠ランサーの中では)という事です。これを踏まえた上で本題に入ります。

先ほど、エルキドゥを劣悪なNP効率に調整された妨害ランサーの一人に数えましたが、実は彼自身のNP効率は並み程度です。ランキングを見ればわかりますが、エルキドゥは妨害ランサーの中ではトップのNP効率で、次点のスカサハを頭一つぶんほど抜かした位置に陣取っています。エルキドゥの同位にはエリザベートがいますが、典型的なB2A1Q2ランサーであるエリザベートに対してエルキドゥはB1A1Q3の変則型となっており、通常のランサーよりも単独でNP獲得が可能なコマンドカードを1枚多く所持しています。ランサーにはB1A2Q2タイプの変則型も存在しますが、該当するサーヴァントは上記のランキングではワースト3に固まっています。Aを2枚持つ代わりに基礎的なNP獲得力は抑え目に設定されているという事ですね。つまり、エルキドゥは妨害ランサーとしても、NP獲得がしやすいカードを多めに持っているランサーとしても、NP周りが標準程度の抑圧で済むよう贔屓目に調整されている事が伺えます。

並みのNP効率に、Qとは言えNP獲得カードを1枚多めにもらっているエルキドゥは、見た目以上に宝具を回せるサーヴァントであります。特定のエネミーにしか効果がないとは言え、ほぼ確定的なスタン付与の追加効果がある攻撃宝具を比較的連打しやすい、というのが彼の美点です。エルキドゥの比較対象としてCT5回避スキル・神性特攻・確定スタンを誇り同クラスであるスカサハがよく引き合いに出されますが、彼女とエルキドゥの関係は相互互換に落ち着いていると思っています。スカサハの美点は、神性特攻とQ版魔力放出・原初のルーンを乗せた宝具で(スキルマ前提なら)悠にバスター57発ぶんのダメージをエネミーに叩き込み、たとえそれで仕留め損なったとしても確定スタンによる追加ターンのような挙動が可能な点です。欠点はNP効率が劣悪で宝具連打に向いていない点。特にブレイクシステムの導入により極大ダメージ宝具と追加ターンを以っても仕留め損ねるボスが増えている事もあり、複数回の宝具を視野に入れづらいという欠点はそこそこ逆風です。という事で、ここでは宝具の連打によりブレイクゲージをテンポよく割れて、かつスタンで行動を何度も阻害できるエルキドゥに軍配が上がるという認識になります。すなわち、「力」のスカサハ、「技」のエルキドゥという構図が実現している事になりますね。

最後に、具体的にエルキドゥはどんなパーティで採用すべきか、という話で今日の日記は〆ようかと思います。エルキドゥはQ3枚を所持するサーヴァントなので、所謂Qパへの適性が高いと思われがちですが、NP効率を計算しランキングを編集した身としては「アーツパへの適性がとても高い」と結論しています。宝具がBである事も踏まえれば、もはや見飽きてしまいましたがマーリンパーティが最適でしょう。エルキドゥは他鯖からのA補正を受けたQ2枚だけでQブレイブチェインに匹敵する程度のNPを回収できるので、パーティ内のAカードが偏れば偏るほど宝具が回ります。また、ランキングで②型が最高NP効率として例示されている通り1枚しかないAが非常に高性能です。このカードを引いたなら必ず使っておきたいのでQチェインよりもAチェインないしA含むブレイブチェインの優先度が高く、やはり手札はAに寄せたい。よって、エルキドゥの適性はアーツパとなります。

余談

先日目出度くエルキドゥの気配感知スキルが強化されました。内容は日記で既にちょっと言及していますが、最速でCT5は据え置きのまま自身に回避付与がスキルに追加複合されたというもの。

気配感知スキルは元々敵単体の回避状態解除とクリティカル発生率ダウンの複合スキルだったのですが、回避状態解除能力があまりにも限定的すぎて実質敵単体のクリティカル発生率をダウンさせるだけの挙動になりがちでした。今回の強化で回避状態付与が追加されたのは大きく、エネミーの強攻撃を回避で躱しつつ追い討ちのクリティカルも対策できるという良スキルになりました。

攻撃の回避とクリティカルによる追い討ちの封殺の組み合わせの強さは既にマーリンの幻術スキルが実証済みですね。幻術と違い回避できるのはエルキドゥのみ、クリティカル発生率ダウンも単体に付与と範囲は狭くなっていますが、代わりにCT5で回転させられるのが美点です。実質、小規模な幻術スキルと言っても過言ではないかと。…回避状態解除は相変わらず限定的なので、事故防止の際にボスの回数回避状態などを一緒に剝がせればラッキー程度に考えておくのが無難だと思います…。

コメント

nophoto
通りすがり
2017年8月7日12:04

>②アーツのヒット数>クイックのヒット数
>QQAEx
A始動でのNP獲得量増加はもちろんExにも乗りますので、Qのヒット数が多少少ないところでAQQExを上回ることはありません。
例としてAよりExのヒット数が少なくQのヒット数も少ないクロエが居ますが、それでも辛うじてAQQExの方がNP獲得量が高くなるほどです。
クリティカルのNP獲得量増加の恩恵は一律同じですので、オーバーキルを考慮しないのであればわざわざQQAExにする必要はないのではないでしょうか。スター獲得量も殆どの鯖で減りますし。

またこの条件下でA2枚鯖をA1枚鯖のNP獲得効率と並べて劣悪だというのは、Aチェインのしやすさや3rdAの配置のしやすさ、A2枚を使ったブレイブなどを考えると少々語弊があるのではないかと思います。適切に比較しづらいのは確かなのですが。

じゃこ
2017年8月7日12:17

>通りすがりさん
ご指摘の通りです。オーバーキルしないならアーツを最後尾に置く恩恵はないという事を完全に失念しておりました…。よく考えればアーツ2枚保持するランサーに関してはAQAExという選択肢もありましたね…。ご指摘深く感謝いたします。

謝罪に替えまして、本日中または近日に正しく計算したものを掲載しようと思います。重ねてご指摘ありがとうございました…。